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「ところで愁にぃは何してた?」「ベッドで寝転んでるぜ。気になるなら入ればいいだろ」
挑発的な眼差しにムッとし倖は保健室に入った
「本当正反対だなあの二人」
ポツリと呟くと保健室から離れた
「愁にぃ」「倖……?」ベッドで寝ていた愁夜は倖を見つけると起き上がり微笑んだ
「久しぶりだね愁にぃ」「倖…うん。久しぶり」
倖は愁夜から離れたところから話しかけた
「何年ぶりなのかな」「十三年ぐらいかな」「それぐらいか……ごめんね」
悲しそうな顔をして謝ると倖は慌て
「愁にぃ……愁夜は悪くないよ。現に俺達を離れさせたの両親で、俺は絶対あいつらを許さない」「倖…お母さん達はきっと何か訳があって僕達を離したんじゃないかな?」「それでも俺はあいつらが許せなかった!」
下を向き吐き出すように叫び愁夜はビクッと驚いた
「あっ……ごめん」「ううん平気だよ」「ごめん。俺……」
―愁にぃ、待ってよ!―
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