12人が本棚に入れています
本棚に追加
「愁にぃ行かないで」「倖…お前はまだ駄目だ。でもお母さんはいつかお前もきちんと役目を果たすだろうって思ってるよ」
小さい時の朧気な記憶
「倖、どうしたの?」「えっ、あっなんでもないよ」
頭を掻きニコッと微笑み愁夜の頭を撫でた
「もう体大丈夫?」「うん……ってあっしまった僕先生に呼ばれてたんだ忘れてた」「なら職員室に行こうか、俺もついていくからさ」
ありがとうと言いベッドから降り愁夜と倖は保健室を出た
「(心:もしかしたら俺の役目って愁にぃを守ることかも)」
先に歩く愁夜を見つめさっきの記憶のことを思う倖
「あっ、野上君」「「はい?」」
二人同時に振り返ると名前を呼んだ人は頭を掻き
「えっと、野上愁夜君」「はい僕ですけど」「そうか、私は社会の加藤だ。この前のテストのことだが」
それを聞くと愁夜は顔が青くなり
「は、はい聞いてます。すいません今先生のところに行こうとしてたんです」「そうか、なら今から行こうか」「はい分かりました、じゃあね倖」「う、うん」
加藤先生の後を追い倖と離れた
最初のコメントを投稿しよう!