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「いくら塊の頼みでもこれだけは譲れない」「お前、そんなに頑固だったっけ?って気がするんだけど」
はぁとにため息を付くとゴソゴソとポケットをあさり
「ほ~れ、取って来い」
ポイッと塊はポケットからキャンディを投げた
「……っ!」
ピクッと反応し愁夜を離しキャンディを追っかけた
「ふぅ、助かった。ありがとう塊」「別に…それに早く帰った方が身のためだけど?」「あっ、うん分かった。じゃあね」
愁夜は一目散に屋上が出た
「やっと静かになった」
塊は寝転がり目を瞑った
一方教室はというと
「……」「……」
雅紀と桃架が自分の席に居て雅紀は本を読んでいて桃架は机に突っ伏っている
「あっ、居た。浦上君、ちょっと良い?」「ん?」
廊下から女子二人組が覗き、雅紀は二人組に近付く
「もう授業終わりだよね?だったらこのあとどっか行かない?」「う~ん……」
雅紀は腕を組みちらっと桃架を見た
「うん、良いよ♪」「やったぁ!」
女子二人組は喜んだ
「……おい雅紀」
桃架は顔を上げ雅紀を睨んだ
「今日、俺とお前日直だろ?勝手に帰ろうとするんじゃねぇよ」「……クスッ。分かったよ桃架…ってことでごめんね」
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