日常へ

2/16
前へ
/40ページ
次へ
朝     カイルの家の庭       いつのもメンバーの、カイル、リオ、クレア、キーシュ、そして、カイルの義父レインが寛ぐように座りながら、揃って庭の中心に立って対峙している少年と少女を見ていた     少年は使い古して錆びかけている鉄甲を両手に   少女は両手でも持てなそうな棍棒を軽々片手で     お互いちゃんとした武器は構えず、修行時、修行用の武器を構えて向かい立っていた       「フッ!!!」     体に溜めていた息を吐き出すと共に、先に動き出したのは少年のほうだった       「先手必勝ぉぉぉぉ!!!!!」     少年は少女の顔に向けて、握りしめた拳で鋭い突きを繰り出すが、顔に当たる寸前に、ギリギリで避けられる     「あんたねぇ…!!!」       少女からは殺気がみなぎり始めていることに少年は気づく     「うおうっ!?」     そこから少年は離れようとするが、少年は無謀なことにも、攻撃するときに体を宙に浮かせているので、避けられない
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加