日常へ

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「大丈夫?クリス」     隣を見ると、先ほどまで中庭で彼女と戦っていた少年―クリスを、キーシュが棍棒が当たる瞬間にクリスを引っ張り、そのままここまで引っ張ってきていた     クリスは大きく肩で息をしている     「さ…サンキューっすキーシュ…!ハッ…ハッ…死ぬかと思った…!     …ッ!リン!てめぇ!俺を殺す気っすか!!??」   担いでいた棍棒を降ろして少女―リンは何かスッキリしたような顔をしながらクリスの隣に腰を降ろす    「いや………まぁ、うん」     「…まぢで?」     「うん、まぢで」     簡素なリンの言葉に、クリスはブルッと体を震わせる       カイルが大股で二人に歩み寄る     「お前らいい加減にしろよな!近所迷惑考えろ!少しは手加減しろ!   見ろ!レインさんを!」     カイルがビシッと指を指したほうに全員が顔を向ける
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