前兆

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しかし、レインはその目線に気付きながらも、カップに注がれたコーヒーを口に含みながら悠々と言う     「テレビで気になるニュースを見ていたから忘れてた」     それを聞き、ガックリと力が抜けてバッグを落とすが、リオのことを思い出してバッグを持ち上げ、食べかけのトーストを口にくわえる     「行ってきます」     靴を履きながら扉を開け、独り言のように言うと、リビングから二人の声が聞こえてくる       いってらっしゃい       その言葉を聞き、扉を家を出て扉を閉めた       ∞     「よぅ」     家を出ると、ムスッとした顔で塀に寄りかかって腕を組んでいる、淡い緑色の髪をした少年…リオがいた
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