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【Ⅳ】
一晩の夢
お嫁に行くことが決まった
9歳だった
相手は千葉に住む
出会いは
成田山の初詣
私は10万円のお年玉を
トイレに忘れてしまった
次に入った男の子が拾って私を探して返しにきた
母は
(小さい子にお金なんていらないの
私もお金はいらない)
と帰した
そこの家のヒトたちが母と私を気に入って
男の子の生き霊は
毎日、私の学校へ来た
その時の私の生き霊は
違う女の子だったので
その女の子自身に生き霊を返して
お嫁に行かせた
何が間違えたのか
お嫁に行ったその日に
女の子は
そこの家の親戚中から
殺されてしまった
儚い儚い
幼き夢
うなされて
その夢をみて
恋愛を重ねる
もう一人
私がいる?
私が必要?
どうしてお嫁にもらったのかしら
お金はいらない
子供はいらなくない
殺さないで
夢の中
予知夢を見る
それは忘れた頃に
その場面に出会すと
デジャヴみたいに思い出される
それがない時は
夢で見た現実
誰かが何処かで‥‥
おこらないで
現実でないと誓って
どちらにしても
この世に渦巻く
悲しみを見た
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