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ふと夜の花が気になった
闇夜に包まれ
悲しい色で
淋しい色で
うつむく様に
咲いているのだと
勝手に思っていた
花は夜も咲いていた
悲しい色でも
淋しい色でもなく
月に優しく照らされ
太陽の下とは違う
艶やかな
どこか憂いを帯びて
しかし誇らしげに
スポットライトを浴びるかの如く
その柔らかな光に抱かれ
上気した瞳を月に向けているかの様に
花は太陽に憧れて
そして月に恋をしているのだ
止む事の無いカーテンコールの向こう側で
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