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体の成長はおくれていても心は確実に成長している。久子は哲治が表面的な部分で劣っている事に焦りすぎていたのかもしれない
今はまだ歩けなくてもいい話せなくてもいい
他の子供達と同じように喜怒哀楽の感情豊かな子に育ってくれれば…
そうゆう子に育てなければ!!
久子は誓った!
久「てっちゃん、お風呂に入ろうか」
父「今日はオレが入れるよ。実は…今日 正式に辞令がおりて係長昇進が決まったんだ」
久「えぇ!?オメデトウ!!」
父「そこでと言ってはなんだが… 子供達の保育園の送り迎えなんかはオレがやるよ。」
久「ホントに!!」
父「昇進試験でヒマがなかったが、少しぐらいは手伝えるようになるから。今まではお前に任せっきりで大変だったろうけど、これからは二人で分担してやっていこう」
久「お父さん…(泣)」
どうにか、その現実を受け入れて立ち向かう事ができるようになったのは、病気の宣告を受けてから半年…哲治がもうすぐ満一歳の誕生日を迎える頃の事でした。
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