夜叉姫

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時は戦国。ここは小田原城。小田原城 領主北条氏政とある者が戦を繰り広げられていた。その者と言うのはーーー豊臣秀吉。秀吉が天下を統一する為まず小田原城に攻めいったのである。 「氏政様!!これでは我が軍が…!!」 「えぇぃ!!分かっておるわ!!……くっ…豊臣めっ…!」 氏政は焦っていた。何せ相手はあの豊臣秀吉。油断すれば我が軍は滅んでしまう。それに秀吉の部下である軍師 竹中半兵衛も油断できない男である。 「半兵衛よ。ここの兵士は脆く弱い兵ばかりだな。」 「あぁ、そうだね。秀吉」 秀吉、半兵衛は自らの本陣で待機し氏政との戦を見ていた。ーすると…。 「伝令!!伝令!!」 「どうした?」伝令兵が二人の前に現れ半兵衛が一歩前へ出た。 「お伝えします!!敵軍北条氏と我が軍の中間辺りに…。」伝令兵が話す途中で兵士達の悲鳴が響きわたる。 「!?」 「なんだ?!」すると伝令兵が再び口を開いた。 「夜叉姫です…」 「夜叉姫だって?!」 「夜叉姫?何だそれは」 「…夜叉姫。この頃現れる奴なんだけど戦が行われる日、行っている時に現れては両国の兵士を全滅させるんだ。」 「…」すると、半兵衛は。 「秀吉、ここは一旦退こう。」 「何を行っている半兵衛!!」 「分かってる!!でも夜叉姫が来るのは予想外だ。作戦を建て直すべ…「伝令!!伝令!!」 「!?」もう一人の伝令兵が入ってきた。 「今度は何だ」すると伝令兵は。 「北条氏政、夜叉姫によって撃破!!北条、撤退していきます!!」 「何…?」 「秀吉…ここはやはり…」 「…仕方ない。我が軍も撤退する!!」 そして、秀吉の軍も撤退して行った。 ーーー両国が撤退して行く中、両国を見渡せる丘の上に彼女がいた…。 「……逃がしたか…。まぁ、次があるか…。」 銀髪に仮面で顔を隠した夜叉姫。 「戦なんか…戦なんかする奴…皆いなくなればいいのよ…」 そして夜叉姫はその場から姿を消した。
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