50人が本棚に入れています
本棚に追加
時は戦国。ここは小田原城。小田原城 領主北条氏政とある者が戦を繰り広げられていた。その者と言うのはーーー豊臣秀吉。秀吉が天下を統一する為まず小田原城に攻めいったのである。
「氏政様!!これでは我が軍が…!!」
「えぇぃ!!分かっておるわ!!……くっ…豊臣めっ…!」
氏政は焦っていた。何せ相手はあの豊臣秀吉。油断すれば我が軍は滅んでしまう。それに秀吉の部下である軍師 竹中半兵衛も油断できない男である。
「半兵衛よ。ここの兵士は脆く弱い兵ばかりだな。」
「あぁ、そうだね。秀吉」
秀吉、半兵衛は自らの本陣で待機し氏政との戦を見ていた。ーすると…。
「伝令!!伝令!!」
「どうした?」伝令兵が二人の前に現れ半兵衛が一歩前へ出た。
「お伝えします!!敵軍北条氏と我が軍の中間辺りに…。」伝令兵が話す途中で兵士達の悲鳴が響きわたる。
「!?」
「なんだ?!」すると伝令兵が再び口を開いた。
「夜叉姫です…」
「夜叉姫だって?!」
「夜叉姫?何だそれは」
「…夜叉姫。この頃現れる奴なんだけど戦が行われる日、行っている時に現れては両国の兵士を全滅させるんだ。」
「…」すると、半兵衛は。
「秀吉、ここは一旦退こう。」
「何を行っている半兵衛!!」
「分かってる!!でも夜叉姫が来るのは予想外だ。作戦を建て直すべ…「伝令!!伝令!!」
「!?」もう一人の伝令兵が入ってきた。
「今度は何だ」すると伝令兵は。
「北条氏政、夜叉姫によって撃破!!北条、撤退していきます!!」
「何…?」
「秀吉…ここはやはり…」
「…仕方ない。我が軍も撤退する!!」
そして、秀吉の軍も撤退して行った。
ーーー両国が撤退して行く中、両国を見渡せる丘の上に彼女がいた…。
「……逃がしたか…。まぁ、次があるか…。」
銀髪に仮面で顔を隠した夜叉姫。
「戦なんか…戦なんかする奴…皆いなくなればいいのよ…」
そして夜叉姫はその場から姿を消した。
最初のコメントを投稿しよう!