再会

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空気が変わった事に気付かないシールズではなかった。 「バドの冒険斡旋記録っていつも手元で開いていた台帳だよね? それが?」 「それをくまなく調べれば、バドがどう考えていたかわかるんじゃないかって事だよな?」 ハリソンが割って入り、フレイムに同意を求めるように聞いた。 「そうだ。けどそれだけじゃねぇ。アレグレータの事もあるだろ。おれは字が読めないから、推理はまかせるがゼウスは何か掴んでいるんじゃねぇか?」 ハリソンのフォローも虚しく沈黙の空気が流れる。 メイはテーブルの下でフレイムの足を踏みつけた。
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