再会

15/22
前へ
/287ページ
次へ
自分達のペースで話を中断する二人に、他の仲間は半ばあきれながらも行方を見守った。 「賭けるか?」 ハリソンがローレライに優しく聞いた。 「シールズとフレイムじゃ賭けにならないと思うな」 「そうかな? 私はシールズに賭けるから成立するよ」 呟くローレライにメイは悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。 「だから賭けにならないのよ。勝敗関係なくみんなシールズに賭けるから」 恐らく誰もが、フレイムの方に分があると考えているだろう。 しかし仲間の勝利に期待を持つのは当然の事と言えた。 「実際のところ、知れた実力では通り名なんてつかないからな。しかし勝負は名前でするわけじゃない。相性やその時の体調、精神状態によっても変わる」 腕組みをしながらハリソンは二人を見守った。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加