再会

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シールズの剣がフレイムの鳩尾に当たるのと、フレイムの大刀がシールズの首に当たったのはまったくの同時だった。 互いにそれは理解しており、当たった瞬間に剣を止めたものの、シールズとフレイムは勢いでその場にもつれ合って倒れた。 双方とも勢力を使い果たしており、なかなか立ち上がれない。 「引き分けだったな?」 「ああ。バドの店の時と同じだ。実戦なら二回死んでる」 立ち上がれない姿を笑い合いながら、二人は互いに肩を貸し合った。 「雨降って何とやら……って事かな」 皆が二人を眺めている中、ローランドがポツリと呟いた。
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