交錯する想い

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「アレグレータが鉱山解放の依頼人で、しかもシオンと同じパーティだって事は敵って事なのか?」 ゼウスから詳しい話を聞いたシールズは至って冷静に答えて、白ワインを口に含んだ。 シールズは水代わりに白ワインを飲むので仲間達は気にも止めない。 「そして、おれがアレグレータのパーティにいた頃からの仲間、怪力ドルデと女戦士カレンはシールズが見た傭兵団を率いていた二戦士と一致する」 そう言うとゼウスは水をあおった。 「なるほどな。今晩アレグレータが来るから聞いてみよう」 落ち着いて話すシールズの言葉に皆が驚いた。 「接触したのか?」
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