交錯する想い

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「結界から帰ってきてバドの店の焼け跡で会ったよ」 「なぜ言わない? なぜ冷静でいられんだよ?」 黙っていたシールズに腹をたてたのか、ハリソンがきつく問い詰める。 「あたいが誰と会おうが関係ないと思うな。斡旋記録に記載されていた事を隠してたのは誰だっけ?」 シールズも口調は柔らかかったが目はそうではなかった。 「折りを見て話すつもりだった」 「あたいもそうさ。とやかく言われる筋合いはないよ。まさか記録書に載っているなんて夢にも思わないからさ。で、あたいこの件が片付いたらパーティ抜けるからね」
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