交錯する想い

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ハリソンは店の外に出て脇に腰かけた。 煮詰まりから息が詰まっている錯覚に陥ったのである。 そんなハリソンの横に並んでローレライが軽やかに座った。 「疲れてるわね」 「こう次から次へと問題が起こるとな」 ハリソンはローレライの方を見ないでバドの斡旋記録をぱらぱらとめくる。 「問題は……バドらを殺害したナイトメアやシオンらが何を目的にしているかがわからない事だけじゃないかしら?」 ローレライに言われて考えてみればその通りである。 しかしハリソンの気持ちは晴れない。 「あなたはシールズの成長した姿に嫉妬しているんじゃない?」
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