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図星だった。
ハリソン自身に自覚はなかったが、ローレライに言われてなるほどと頷ける。
「常にシールズを戦士として導く立場だったのに、名高いフレイムと引き分け、巣立っていくシールズに戸惑いを感じているように見えるわよ。って私も戦士だからそう思うんだけどね」
続けて説くように話すローレライの言葉に、ハリソンは聞き入って記録書が視界に入らなかった。
ハリソンは一言だけ同意の返事をする。
ローレライはそんなハリソンを細い両腕で愛しく抱き締めた。
「潮時……。そうよね。もう子供の時間は過ぎたのかも」
この後、今回の件が片付き次第、二人は結ばれる事を決意した。
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