交錯する想い

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「でないとシールズが言ったように愛娘を預けたりしないだろ」 互いに納得しながら頷き合う。 「バドは国とも繋がりがあったからな。城内の変化をいち早く悟っていたかもな」 フレイムは腕組みをして続けた。 「確かに国からの依頼も受けていたようだからな。しかしそれだけではバドが襲われる理由としては弱いな……。敵はやはり何かを探している……。そしてバドはそのありかを知っていた……。それなら殺しはしないか……」 ゼウスは一人推理しながら浮かぶ答えを打ち消した。 「いや……。バドが殺されている以上、敵は『何か』のありかの見当はついているんじゃないか。しかしバドの店はおれが燃やしちまったからなぁ」
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