交錯する想い

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その夜、アレグレータはシールズとの約束通り『歌姫の魔力』亭へやってきた。 まず、かつての仲間であるゼウスがいたのにアレグレータは驚いたが、再会を堅い握手で確認する。 シールズは当然のような顔をしてアレグレータの隣に座って、パーティメンバーを紹介した。 「しかしまさかシールズが戦士になっているとはな」 シールズが照れて頬を赤く染める。 フレイムは無言で、ただひたすらに殺気を押し殺していた。 「早速だが、おれ達はあなたの仲間であるシオンに結界へ送られたんだ。どういう事か説明して欲しい」 ハリソンの問い掛けに、アレグレータは先程から妙な緊張が走っている理由を理解した。
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