交錯する想い

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「シオン達と接触したというのか!?」 少し顔を青ざめた顔でアレグレータは感嘆した。 「仲間だって事は認めるんだな?」 ハリソンは冷静に努めて問い返す。 アレグレータは苦しげな表情で無言で頷いた。 そしてその瞬間、フレイムは素早く大刀を鞘から抜くと同時にアレグレータの首に斬りつけた。 キンッ! 店内に乾いた金属音が響いた。 アレグレータの横に座っていたシールズが鞘から少しだけ刃を出して、その部分でフレイムの剣を止めたのだった。 「何の真似だ、フレイム!」 (野郎! 抜いてる間はないとして少しだけ抜いた刃で止めるとは……)
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