交錯する想い

14/21
前へ
/287ページ
次へ
「仲間だったが……。おれはやつらに裏切られたんだ……。ゼウスも知っているドルデ、カレン。そしてシオン。……ナイトメア。やつらは結界の出入りを自在にする『バリアリング』を手に入れてから、マース支配を考え始めた」 静かに表情を暗くさせてアレグレータは語り始めた。 「で……マースを支配し傭兵団を募った……。そこまではわかる。しかしなぜバドを殺す必要がある?」 「結界の指輪(バリアリング)に対抗できるのは“時の指輪(メビュース)”のみ。そしてバドはメビュースのありかを知っていた」 「スレイブ鉱山か」 ゼウスが呟き、それを聞いてアレグレータは驚いた。 「坑道に巣食った巨大蟻を退治したのは我々だから」 ローランドがゼウスの呟きに対してフォローを入れた。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加