交錯する想い

17/21
前へ
/287ページ
次へ
シオンが結界を発動する瞬間にメビュースによって時間を止め、バリアリングを破壊しようとアレグレータは考えていたのだった。 メビュースは“永遠の民”が持つ指輪で、“永遠の民”は“永遠の地”に住み、永遠に時間の管理をしていると言われている。 この事はエルフ族であるローレライとメイも知っていた。 何しろ人間の十倍の寿命を持つエルフ族にとって、“永遠の民”は少なからずとも人間よりは近い存在といえるのだ。 そしてスレイブ鉱山に存在する“時の門”こそが、この地と“永遠の地”を結ぶ接点で、アレグレータはバドから“時の門”を開ける鍵を受け取っていた。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加