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「メビュースとやらを手に入れたとして、お前は大丈夫だって保障はねぇぜ。シオンと同じように狂っちまうかもなぁ?」
フレイムは明らかに喧嘩を売っていた。
アレグレータの話を信じていないのではない。
彼女の中で割り切れないものがあるのだった。
シールズがフレイムを睨みつけるが、フレイムは見向きもしない。
「確かに何の保障もないが、先程ゼウスが言ったように人を狂わせる魔法の物品を破壊する事が昔からのおれの信念だ。おれは狂ったりしない。協力してくれるなら、おれがメビュースを持たなくても誰かが持てばいいのだ」
誰が持っても疑惑を拭う事はできない。
アレグレータは正論を述べていた。
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