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「アレグレータが敵だったとしても、今は我々も協力するしか手立てがないな」
「何だぁ? 敵に手を貸すっつーのかよ。ゼウスなら考えある答えを用意していると思ったのによ」
フレイムのなれなれしい態度にゼウスは顔をしかめる。
「それよりもおれはバドが“時の門”の鍵を持っていた事が引っ掛っている。冒険を斡旋していたとはいえ、なぜそんな大層な物を手に入れていたか……。斡旋された冒険者が手に入れたとしてもバドに渡したりはしないだろうし、たとえ渡したとしてもなぜそれが“時の門”の鍵だとわかったのか……。何にしろもう一度記録書を調べ直してみるつもりだ」
ゼウスはフレイムにそう答えると、酒場の片隅のテーブルにつき、斡旋記録を広げて目を通し始めた。
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