第三章 永遠の地

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(まったく。そりゃあシールズの気持ちもわからないではないけど……。みんなはアレグレータに対する不信感を拭えたわけではないのに……。確かにフレイムみたいに決めつけはよくないけどね) メイは、前方をアレグレータと並んで進むシールズを見ながら心の中で愚痴っていた。 鼻歌を歌ったり、足取りが軽くまるで緊張感がない。 こんなに浮かれたシールズを見るのは初めてである。 メイの心を読んだのか、ローランドがメイの顔を見ながら首を横に振った。 「あれが本来のシールズの姿なのかも……。でも決してシールズは気を抜いているわけではないよ」
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