第三章 永遠の地

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巣穴の入口に到着するとアレグレータは前に立って剣を抜いた。 そしてメイの方を見て黙って頷いた。 シールズも剣を抜いてアレグレータの後ろで備える。 メイは精霊語を唱えて土の精霊を召喚した。 そして先日閉じた入口を開くように命じる。 壁に握りこぶし程の穴が開いたと思うと、次第にその穴は広がり、人が通れる程の空洞に導いた。 入口には巨大蟻の姿はなく、破れたシールズのブーツが転がるだけだった。 「全滅はしてないけど、それでも数は減っているはずだよ」 ローランドはメイを気遣いながら、先に進むアレグレータとシールズの後に続いた。
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