第三章 永遠の地

7/17
前へ
/287ページ
次へ
燃やしたのは卵だけで、全てを焼き払ったわけではないので蟻たちの被害は少ない可能性があった。 しかし、酸素の濃度がかなり薄いようだったのでローランドの認識は正しいと言える。 呼吸を意識しないと苦しいくらいだった。 細い一本道をなだらかに下って進んで行くと広間に出た。 メイの召喚した光の精霊が先行して飛び、広間内でたくさんの巨大蟻を照らす。 アレグレータは即座に剣を構えたが、それが動かなくなった死骸だとわかると、少し気を緩めた。 「やはり窒息しているようだ」 巨大蟻の死骸を見回しながら、動く気配がまったくない事からシールズが判断を下す。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加