第三章 永遠の地

8/17
前へ
/287ページ
次へ
「違う! 蟻達は剣でやられてるみたいだよ」 ローランドはシールズよりもよく観察していた。 言われてよく見れば、どの蟻にも剣傷が深くついており、それが致命傷になった事が伺える。 「どういうこと……?」 メイが辺りを振り返りながらローランドに聞く。 「ありえないけど……何者かが僕達が去った後に入ってきているってことだよ」 「別の入口があるってことかい? だったらこの空気の薄さは……」 「シオンだ……」 アレグレータがシールズの言葉を遮って呟く。 「シオンなら切り刻まなくても結界に送れば済むだろう」
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加