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「違う! 蟻達は剣でやられてるみたいだよ」
ローランドはシールズよりもよく観察していた。
言われてよく見れば、どの蟻にも剣傷が深くついており、それが致命傷になった事が伺える。
「どういうこと……?」
メイが辺りを振り返りながらローランドに聞く。
「ありえないけど……何者かが僕達が去った後に入ってきているってことだよ」
「別の入口があるってことかい? だったらこの空気の薄さは……」
「シオンだ……」
アレグレータがシールズの言葉を遮って呟く。
「シオンなら切り刻まなくても結界に送れば済むだろう」
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