第三章 永遠の地

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「もちろんそうだろう。これは推測だが、シオン達は見せしめでこんな回りくどい事をしたのだと思う。いつでもどこでも殺せるという事を誇示したいのだ」 結界は空間を移動するだけで、その位置までが変わるわけではない。 つまり、メイが閉じた穴の前に立って自らを結界に送ってから、数歩歩いてこちらの世界に戻ると同じだけ移動はしているので壁をやり過ごせるのだ。 「なるほど。そして蟻達を空気のある結界内で斬り、わざわざこちらに戻すとこうなるわけか」 「てことは“時の門”の存在を知っているということ?」 シールズが理解し、メイがその先を読む。
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