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「そうでもないようだぞ、シールズ。奴らやっかいなモノを置いて行きやがった」
アレグレータの視線は何本かある通路の内、一本の入口を見ていた。そこには入口を塞ぐようにして、緑色半透明の粘り気ある液体が通路いっぱいに広がっていた。
「スライム……」
ここにいる誰もがその怪物を知っていた。
対処法を知っていれば危険は少ない。
物理攻撃は受け付けないが火に弱い。
生物に絡み付いて対象を同化して巨大化していく。
「燃やせばいいだけじゃないのか?」
眉間にシワを寄せて困惑の表情でスライムを睨むアレグレータに、シールズが問う。
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