第三章 永遠の地

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ローランドの予想を裏切り、パーティはいとも簡単に洞窟の行き止まりに辿りついた。 行き止まりには恐らく銀でできた通路いっぱいの扉があり、奇妙な紋様が描かれている。 中央にはわかりやすいくらいに鍵穴が目立っており、その周りには古代語がびっしりと彫られていた。 細工物としても十分に価値のある扉だった。 パーティはその美しい扉に目を奪われ、一瞬の間我を忘れた。 「これが“時の門”……。何と書かれてるんだい?」 シールズがローランドに聞くがローランドは古代語が読めない。 「“鍵を持つ汝のみが帰らる門”という意味らしい。バドが言っていた」
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