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マース城の広大な中庭では約二百人ほどの傭兵達が集まっていた。
短時間でこれだけの傭兵を集められたのは、破格の給料が支払われるからである。
それは国の蓄財を使ってのことであった。
「マースを誰が治めようと、あたしらには関係ないけどねぇ、新マース王は何を考えているんだろうねぇ」
「新体制を敷く前に寝首をかかれるのが嫌なんだよ」
傭兵の中で恐らく双子である女戦士が会話していた。
巨体の女戦士は体中が筋肉の固まりのようで、似合った大剣を腰に携えていた。
その横の女戦士は同じ顔だが、対照的に体型は細く、その筋肉は洗練された感じである。
使っている剣も長剣だった。
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