暗殺団『黒き花びら』

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バディは無防備にも闇の間に突き進む。 ラーナとクリマは廊下から入る光を頼りに、目でバディの無事を確認すると警戒しながら部屋に入った。 「姐さん、マズイぜ! 二人は……」 バディが叫んだ瞬間だった。 バディの首が何かに切断されて、ラーナの足元に転がった。 さらにドアが閉まり部屋内は完全な闇となった。 「やはり、奴はいる! 恐らく偵察に来た時からずっと居たんだ!」 クリマが辺りを見回しながら警戒する。 訓練によって暗視の能力を高めているものの、明かりが急になくなると目は簡単には反応できない。 (悪夢へようこそ……。双子ということは『黒き花びら』の刺客か……)
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