暗殺団『黒き花びら』

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部屋の壁にうまく反響させた、ナイトメアのしわがれて不気味な声が聞こえる。 ラーナは大剣を振り回すが当たりはしなかった。 (三人はすでに死んでいる……。残りはお前達二人……。この部屋を生きて出ることはできん……。死ぬしかないのだ……) 「姉さん! そんなんじゃ当たらない! 落ち着いて!」 クリマがラーナを制する。 ラーナは息を荒げながらもクリマの指示に従った。 「ナイトメアには私達が見えてるんだ。そんな出任せの攻撃は当たらない」 「何もしないよりかはマシじゃないかねぇ?」 憤慨してラーナは嫌味たらしくクリマに問う。
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