暗殺団『黒き花びら』

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「姉さんには『あれ』があるじゃないか。どうせなら見えない『あれ』を出すべきだ」 (『あれ』……とは……? おれが動揺するとでも思ったか?) ラーナとクリマは床に転がるバディの死体を挟んで、背中合わせになって辺りを再度警戒する。 目が慣れてきて、おぼろげに見えるようにはなってきていた。 ラーナは深呼吸しながら大剣を横に倒して右側に構えた。 気を張り詰め何事にもすぐに対処できる態勢を整えた。 同時に二人を即死させる事は、魔法でも使わない限り無理のはずだった。 (お前達の恐怖がわかるぞ……ククク……) 相変わらずナイトメアの声は反響しており位置を掴めない。
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