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(ほぅ……、やるじゃないか。しかしそれ以上は進めまい)
「くっ!」
クリマがラーナに担がれたままの態勢から剣で鋼線を断ち切る。
そしてラーナは大剣を高速で前へ振り投げて木製のドアを破壊した。
室内にある程度の光が漏れて視界が広がる。
出口までには虎バサミが数個置いてあったが、ラーナは避けて前に進んだ。
「待って! ナイトメアが簡単に逃がしてくれるはずがない!」
クリマの叫びでラーナは出口の寸前で止まった。
出口にはちょうどラーナの首が通り過ぎる位置に細い鋼線が張られていた。
「やらせるか!」
クリマが剣で鋼線を断つ。
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