メビュースの行方

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「永遠の民と言えど、そなたら外界の人間と何ら変わらんのじゃ。嬢ちゃんはエルフじゃがの」 リドリーは水をすするように飲んだ。 「メビュースがあるから永遠の民でいられる、いやいなくてはならないのじゃ。メビュースを外界に出すわけにはいかないからの。じゃが、わしの馬鹿娘リーティアは掟を破り、外界との門を作って出て行きよった。外界の人間と結ばれて子供まで産んだようじゃ。そなたらはリーティアが持っていた鍵でここに来られたのじゃよ」 リドリーは目に涙を浮かべて涙声で語った。 「後にも先にも、メビュースが外界に出たのはこの時だけじゃ。門の鍵が第三者の手に渡るくらいじゃ。メビュースもネックレスも持ってはおるまい」
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