メビュースの行方

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うなだれるアレグレータの肩にシールズが優しく手を置いた。 「仕方ないよ。メビュースは危険過ぎる。フレイムにできたんだ。あたい達にだってバリアリングを破壊できるよ」 アレグレータはシールズの手に自分の手を重ねた。 武器は全て奪われている。 メイが精霊を召喚してもその儀式を行ない始めた瞬間にリドリーは、いや従者ですら動きに気付けば時を止めるだろう。 この場で成す術は何もなかった。 沈黙が続いてリドリーは眉をひそめる。 「それが時を管理するって事なのかな?」 メイは疑問に思い、そのまま口に出した。
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