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「戦いの神クライアってのはそんな汚い戦いに力を貸すのか?」
フレイムが頭の後ろで手を組んだまま神官に聞き返した。
彼女は他の二人と違ってまだ剣を抜いていなかった。
「貴様! クライア神を冒涜するつもりか!」
顔を真っ赤にして神官はメイスを振り回す。
フレイムは難なくかわした。
ローレライがフォローに入ろうとするがフレイムは手で制した。
「なら聞かせてくれよ。汚い戦いをしたがってるのはクライア神なのかお前なのかをよ?」
戦いの神クライアは卑怯な戦いや汚い戦いを嫌い、勇気ある正当な戦いにこそ力を貸すと言われている。
もちろん戦う意志のない者を殺すことは禁じられているのだった。
「剣を抜いていないおれに攻撃したんだ。何て言い訳すんだ? 正論化させてみろよ」
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