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「お前達に恨みはない。しかし進むべき道が違うようだ」
ハリソンは高い位置で相手と剣を数度合わせると、がら空きになった胸を鉄鎧（プレートメイル）の上から強打して、衝撃で肋骨を砕き戦闘不能にした。
ローレライは相手の攻撃を持ち前の素早さを生かしてかわし続けると、一瞬の隙をついて顎から後頭部までレイピアを突き刺して即死させた。
フレイムは残った一人の腕を斬り落として大刀を首に突きつけた。
「十数えるうちに消えな。次は殺す」
戦闘不能になった二人は振り返りもせずに悲鳴をあげて逃げ出した。
「まさかお前がクライア神の教義を知っているとはな」
ハリソンがほこりを払うようにしてフレイムに話しかける。
「ん？ あぁ。一対一に持ち込むためのただのハッタリさ」
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