第四章 バリア対メビュース

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シールズ自身、展開の早さにまったくついて行けてはいなかった。 マース王と共に騎士団が滅び、国を治める者が変わった事や、仕事をいつも紹介してくれたバドの死、そして愛するアレグレータのまさかの帰還。 明らかに半月前に描くことのできた内容とは違っていた。 全てが突然過ぎて実感できていない。 父親を失ったリーナの心境と同じと言いきることはできないが、実感しきれていない点は同じだろう。 そしてシールズは、愛するアレグレータが進んだ道を辿りたいと思って戦士を始めた。 しかし、アレグレータが帰還した事により、戦士でいる理由がなくなった気がしていた。 アレグレータの生還は嬉しい限りだったが、引退を考えると心に違和感を覚えずにはいられなかった。 (先の事は……ヤマが片付いてからだよ!)
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