第四章 バリア対メビュース

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(何て怪力なんだ!?) ドルデに逃げる気がなければ追撃が来ただろう。 そうなるとハリソンやアレグレータが防がない限りは、シールズは追撃を防ぐことはできなかった。 「ゼウスの容態が心配だ」 アレグレータは剣を鞘に収めて右手で左腕の傷口を押さえて振り返る。 そしてハリソンに目で礼を訴えた。 シールズもハリソンもアレグレータに倣い剣を鞘に収める。 ゼウスの所まで戻ると、ローランドが神聖魔法で傷をある程度までは癒していた。 額に汗をかいていることから、何度も癒しの呪文を唱えたに違いなかった。 「おれがついていながら……」 アレグレータは膝をついて後悔するようにうずくまった。
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