84人が本棚に入れています
本棚に追加
(何て怪力なんだ!?)
ドルデに逃げる気がなければ追撃が来ただろう。
そうなるとハリソンやアレグレータが防がない限りは、シールズは追撃を防ぐことはできなかった。
「ゼウスの容態が心配だ」
アレグレータは剣を鞘に収めて右手で左腕の傷口を押さえて振り返る。
そしてハリソンに目で礼を訴えた。
シールズもハリソンもアレグレータに倣い剣を鞘に収める。
ゼウスの所まで戻ると、ローランドが神聖魔法で傷をある程度までは癒していた。
額に汗をかいていることから、何度も癒しの呪文を唱えたに違いなかった。
「おれがついていながら……」
アレグレータは膝をついて後悔するようにうずくまった。
最初のコメントを投稿しよう!