第四章 バリア対メビュース

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一行は“歌姫の魔力”亭に戻り、ゼウスを二階のベッドに寝かせると、今起こった出来事をそのまま残っていた三人に話した。 それを聞いてローレライとメイは顔を明るくさせたが、フレイムは舌打ちをして荒々しく席を立った。 「どこに行くの?」 かつてのフレイムの相棒であるローレライの問掛けに、フレイムは溜め息をつきながら首を横に振った。 「やはりおれは群れるのが性に合わねぇ。明日は単独でマース城に攻め入る」 その場にいる誰もがフレイムの心情を理解できた。 アレグレータにメビュースが渡った事が気に入らないのだ。
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