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根拠のない疑いだということをフレイム自身理解していた。
だから別行動する理由をわざわざはっきりとは言わなかった。
「心配すんな。明日はきちんと参加するからよ」
ローレライをなだめるように作った笑顔で肩を軽く叩くと、シールズに一瞬だけ視線を送りフレイムは店を後にした。
シールズはフレイムを追うように店を出る。
一行は水と油とも取れる二人がまた騒ぎ出すのかと頭に浮かんだが、潔さまで感じたフレイムの雰囲気とシールズの落ち着いた追い方から放っておいた。
「皆、すまん。としか言えん」
アレグレータが、原因が自分である事をわかっていたので頭を下げた。
「フレイムはああいう人だから仕方ないわよ。気にしないで」
メイが店の出口を眺めながら呟いた。
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