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ナイトメアは一匹狼の暗殺者(アサシン)であり盗賊(シーフ)であった。
故に各地の暗殺者ギルドや盗賊ギルドから命を狙われている。
ギルドには縄張りがあり、縄張り内で仕事をする者から上納金を吸い上げるのが常である。
ギルドに所属しないで仕事をすると、場を荒らしたという理由から命を奪われるのだ。
ナイトメアはその全てを退けて今尚健在している。
それほどの凄腕であるナイトメアが、実は女性だということを知っている人間はわずかだった。
そして、十歳になる息子がいる事は本人以外誰も知らない。
今宵のナイトメアはその息子と闇の中で別れを迎えようとしていた。
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