悪夢

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夜が明けると、新マース解放軍はマース城外壁に集まっていた。 門は開いており、傭兵軍がしっかりと待ち構えている。 「まぁあれだけ派手に同士を集めたんだ。情報が漏れていても仕方がないな」 ハリソンは大剣を引き抜き対峙する傭兵軍を値踏みしていた。 「門付近におびき寄せてくれたら私が“神の息(ゴッドブレス)”の魔法を使うから。直線でズドン! と行くわよ」 メイがハリソンの肩に手をかける。 体格が違うのでかなり無理があった。 「ゼウスとローランドがいないからな。魔法はメイしか使えないんだ。頼むぞ」 肩に置かれたメイの手に自分の手を重ねる。 ローレライがキッと目を細めて睨むが本気ではない。
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