悪夢

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傭兵隊はそれぞれで技量が異なり、一撃で斬り捨てられる者もいれば、何度剣を交えても抜ききることができない者もいた。 メイは後ろから戦況を確認しながら、炎の精霊と光の精霊、風の精霊を召喚し始めた。 “神の息(ゴッドブレス)”は究極精霊魔法であり、一度に三体の精霊を召喚するから、術者の疲労も半端ではない。 解放軍の戦士たちは、うまく傭兵隊を門付近までおびき寄せて、次は両側に移って行った。 シールズがようやく三人を斬り捨てる頃には陣形は取れていた。 メイは三体の精霊に“神の息”を命令した。 メイの前に目がくらむ程の光が集中した瞬間、そのエネルギーは門に向かって放たれた。
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