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井戸は半分を木で作られた蓋が被っており、フレイムは警戒しながら井戸から出たが部屋には誰もいなかった。
部屋は調理場で暖炉や排気用の窓があり、そこから光が入って白を基調とした室内を照らしていた。
フレイムは炎の鏝から炎を出して暖炉の薪に火をつけた。
そしてずぶ濡れの体を乾かし始める。
「コックらは飯の時だけ結界から出してもらえるってことか。ま、ややこしくなくて良かった」
棚にある壺の蓋を開けてチーズを見つけるとスプーンで掬って食べる。
フレイムは納得したように何度も頷いた。
「やっぱいいもん食ってやがるな」
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