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リーナを連れ帰ったハリソンを待っていたのは悲劇だった。
「あんた、よくも!」
シールズの鉄拳がハリソンの顎を捕らえ、ハリソンはその場に蹲る。
横ではメイに胸を借りながらローレライが泣き崩れた。
メイのハリソンを睨み付ける視線が鋭い。
「ちょ……、待ってくれ」
テーブルに手をかけて立ち上がったハリソンが説明しようとするがシールズの二撃目が襲う。
「不意じゃなきゃ!」
ハリソンはシールズのパンチをかわすと落ち着かせようと肩を掴む。
「触るな、ゲス野郎!」
シールズはすぐに振りほどくと、間髪入れず右足で上段回し蹴りを放った。
「よさんか!」
マスターが割って入り、片手でシールズの足を止めていた。
シールズの育ての親であり体術の師でもある。
「この娘はバドの愛娘だ」
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