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シールズとローレライ、メイはリーナをハリソンの隠し子だと早とちりし、大騒ぎを繰り広げたのだった。
マスターが誤解を解くと、ハリソンは優しくローレライをなだめてシールズを睨みつけた。
「パンチ一発貸しだぜ」
「……あぁ」
マスターに怒鳴られたことがこたえたのか、シールズは素直に頷いた。
シールズはパーティーリーダーであるハリソンと事あるごとにケンカをする。
大抵他のみんなが仲裁に入って終わるのだが、互いに意地を張る状態が続いたりもする。
シールズはかつてハリソンに対して淡い恋心を抱いた事もあった。
しかしローレライとハリソンが互いを想っている事を知って身をひいた。
要するに簡単に引ける程度の想いだったのだ。
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