リーナ

7/15

84人が本棚に入れています
本棚に追加
/287ページ
シールズとローレライ、メイはリーナをハリソンの隠し子だと早とちりし、大騒ぎを繰り広げたのだった。 マスターが誤解を解くと、ハリソンは優しくローレライをなだめてシールズを睨みつけた。 「パンチ一発貸しだぜ」 「……あぁ」 マスターに怒鳴られたことがこたえたのか、シールズは素直に頷いた。 シールズはパーティーリーダーであるハリソンと事あるごとにケンカをする。 大抵他のみんなが仲裁に入って終わるのだが、互いに意地を張る状態が続いたりもする。 シールズはかつてハリソンに対して淡い恋心を抱いた事もあった。 しかしローレライとハリソンが互いを想っている事を知って身をひいた。 要するに簡単に引ける程度の想いだったのだ。
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加